CTLが疲弊する?
CTL(細胞障害性T細胞)が、がんの微小環境内でがん細胞を倒し続けると、CTLのがんに対する攻撃力が低下することが知られています。これは、「免疫疲弊」と言われます。色々な理由が考えられますが、オプジーボやヤーボイなどの免疫チェックポイント阻害剤を使用して、この免疫疲弊を解除することも可能になってきています。
また、何度もがん細胞と闘うCTLには糖などのエネルギーが必要ですが、がん微小環境内ではがん細胞や免疫抑制細胞も多数存在するため、糖などのエネルギー源が不足しています。体内で糖や他の栄養素が不足しないよう、適切な食事を摂り、CTLが働ける体内環境を整えることを、当院では患者さんに意識していただくようにしています。