がんと免疫のお話し
Cancer and Immunity

アブスコパル効果

 放射線治療では、放射線を照射した悪性腫瘍だけでなく、照射していない離れたところにある悪性腫瘍も縮小する場合があることが知られています。これは、アブスコバル効果と言われます。
 2012年にM.Postowらによって、アブスコパル効果の機序となる免疫システムが報告されました。この免疫システムにも樹状細胞が関与しており、樹状細胞によってがんの目印を獲得したCTLが体内をめぐって転移した悪性腫瘍に辿り着き、がん細胞を攻撃した結果、悪性腫瘍の縮小・消失が起こることが分かりました。

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