膵臓がんの種類
・膵管がん
膵臓がんの中で最も多いのが膵管がんで、膵臓内の十二指腸に近い膵頭部に発生するものが大半です。膵頭部には肝臓から十二指腸に胆汁を運び込む胆管が通っているため、がん細胞が増殖して胆管を圧迫するようになると、胆汁の流れが止まり黄疸などの症状が出現します。また、がんで膵管が狭くなると膵液が膵管内でとどまり、膵管の内圧が上がって腹痛を引き起こします。
・神経内分泌腫瘍
膵臓にはランゲルハンス島という血糖値を調節するホルモンを分泌する細胞のかたまりが散在しており、そこにできるがんを神経内分泌腫瘍と呼びます。神経内分泌腫瘍が発症するのはまれですが、子どもから高齢者まで幅広い年代にみられます。膵管がんよりも悪性度が低く治療しやすい神経内分泌腫瘍もありますが、その一方で進行が早く悪性度が高い場合もあります。