乳がんとは?
・ 乳房の仕組み
乳房は皮膚の付属器官で、出産時に母乳(乳汁)を分泌する大切な役割を持っています。その中には母乳をつくる乳腺と母乳を運ぶ乳管、それらを支える脂肪組織や血管、神経などが存在しています。乳腺は15から20の腺葉と呼ばれる組織に分かれ、さらに多数の小葉に枝分かれしています。それぞれの腺葉から出ている乳管が集まって主乳管となり、乳頭(乳首)に達します。
・ 乳がんの発生場所
乳がんの多くは乳管から発生しますが(乳管がん)、同じ乳がんであってもがん細胞の性質は比較的おとなしいものから進行が早いものまでさまざまです。実際に「しこり」として見つかるより先に、乳房周囲のリンパ節や離れた臓器への転移が見つかることも少なくありません。乳がんの種類や性質によって進行のスピードや転移のしやすさが大きく変わってきます。