胃がん
胃がんは、日本の国民病といわれるほど発生頻度が高く、長らく日本で最も発症頻度が高いがんでした。近年、食生活の欧米化や、胃がんの原因となるピロリ菌の感染率の減少により、増加傾向に歯止めがかかっています。しかし、依然としてその罹患率は高く、国立がんセンターの2015年がん罹患率集計結果によると、男性では罹患率はトップ、女性では、乳がん、大腸がんに続いて3番目となっています。
現在、わが国で発見される胃がんの約半数は、早期胃がんであり、これらに対しては外科的手術や内視鏡(胃カメラ)下切除によりほぼ完治が見込まれます。しかし、残りの半数は進行がんとして見つかり、その進行度が上がるについて、再発率も増加し、再発すると治療は困難となります。早期胃がんであるステージIAの生存率は、ほぼ100%であるのに対し、ステージIVとなると手術をしてもほとんどが死亡するという状況です。よって、新たな治療法の開発が望まれているのが現状です。
近年、経口抗がん剤TS-1に代表される新規抗がん剤、あるいは分子標的薬ハーセプチンなどの登場により、進行胃がんの治療成績は向上しました。しかし、手術ができない、あるいは手術後再発した胃がん患者の治療には限界があり、新規治療法の開発が望まれています。当院は、多段階免疫調整によるがん治療で胃がんの治療を行っています。詳しい内容は、医療相談時に医師へお問い合わせください。